1975年9月14日

ウエストロード・ブルース・バンド WestRoad Blues Band

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1975.9.14 田島ヶ原フリー・コンサート
(フェニックスVol.4)

永井隆(Vo) 塩次伸二(G) 小堀正(B) 松本照夫(Dr) 井出隆一(Key) 薩摩光二(Sax)
support:ダッチ増岡 (Per) 中島正雄(G)

全8枚のスライドショーです。画像の右側をクリックすると進み、左側をクリックすると戻ります。
2日間に渡って開かれたこの年の「田島ヶ原」、1日目のトリはウエストロード・ブルーズ・バンドだった。彼らは、この年だけでなく、73年の初回開催時にもトリも務めており、「田島ヶ原」とは縁の深いバンドである。彼らにとっても、関東における、ライヴハウス的なスペースではない、よりオープンな場所でのステージとしては、その73年の「田島ヶ原」が最初だったのではないだろうか。

まだ「知る人ぞ知る」存在であり、また出演が決まったのが遅かったため、告知のチラシに名前は載らなかったから、当日彼ら目当ての客は多くはなかったろう。しかし彼らがその時引き起こした熱狂は、実に大きかった。その後に比べ、機材など物理面は最も貧しく、集まった人数も多い方ではなかったが、熱気の「密度」ということでは、あの時が一番だったような気もする。

名前や人気が先にあるのではなく、よく知られていないバンドが、純粋にその演奏の力だけで聴き手を圧倒する、そうした瞬間に立ち会えることは、主催者として、かけがえのない大きな喜びだった。

そしてこの75年ももちろん、彼らは1日目の最後を目一杯盛り上げてくれたのだが、残念ながら正面からのショットがないのは、盛り上がった客がステージ前に詰めかけてしまった様子を見れば理由がわかるだろう。我々には警備員の配置という観念がなかった(というか必要もなかった)し、またステージと言ってもこの頃はまだ平場に板が置かれただけだったから、客は寸分の隙間もなくバンドに近寄ることができたのだった。

● 写真撮影・提供:柿本桂一氏 (STUDIO 101) ●

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