1970年12月13日(sun)●玉蔵院

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▲浦和の街の中心部にあるお寺「玉蔵院」の境内で、URC初のライヴ・コンサートは開かれた。この場所はまた、浦和での政治集会やデモの拠点でもあり、当時のスタッフにとってはなじみの場所でもあった。この写真は演奏開始前の情景だと思うが、撮影者はたぶん、かっぽう着と買い物かごのおばさんの後姿を意図的に中央に収めている。これから突如出現する「ロック空間」との対比を活写した、とても優れたショットになっている。

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▲それは埼玉初の野外ロック・コンサート、フリー・コンサートだったわけだが、集まった数十人の人間に与えたインパクトは、今では想像できないものがあったろう。

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▲地元(熊谷)のバンド、ミキシング・マシーンのステージ

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▲四人囃子の前身、「ザ・サンニン」の貴重なショット。ただし森園勝敏は病欠で、ミキシング・マシーンのベーシストとのセッションとなり(そのため中村真一はギター&ヴォーカルを担当。ドラムスはもちろん岡井大二)、ジミ・ヘンやクリームの曲を演奏した。ザ・サンニンのメンバーに坂下秀実が加わって、翌年5月頃から四人囃子としての活動がスタートするので、そのほぼ半年前の姿ということになる。

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▲メインアクト、ブルース・クリエイションのステージ。この時のポスターには「ブルース・クリエイションがくるよ!」というコピーの文字が踊っており、この時点で彼らの存在がすでに大きなものだったことがわかる。ブルース・クリエイションは、翌71年8月の「フェニックス・コンサート」にもトリとして出演するはずだったが、騒音の苦情殺到のためイヴェント自体が途中で中止となり、残念ながら彼らは演奏していない。

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